2010年12月13日月曜日

ペットロス症候群とフイルム文化

今日はバンドの練習日だった。
ワシが参加しているバンドは二つあって、一つはブルーグラスのバンド、もうひとつはロックバンドである。今日はロックバンドの方の練習だった。
バンドには男女二人のボーカリストがいて、どちらかといえば女性ボーカルのK藤さんを中心としたグループである。

ところが、今日、K藤さんは来なかった。いわゆるペットロス症候群なのだそうだ。飼い猫が死んでしまい、ここのところ外へ出る元気がないのだという。私も13歳になる犬を飼っており、毎日犬に癒されている。あと数年のうちに死んでしまうのだろうが、こいつが死んだらさぞつまらなくなるであろうなあと思うので、K藤さんの気持ちは良くわかる。おまけに彼女は独身のひとり暮らしなので、なおさらであろう。

もう一人のボーカリストON寺氏は、某フィルム会社の社員である。とはいっても、民生用のフィルムは全部やめてしまった。おまけに歴史のあるカメラ事業からも撤退してしまった。彼はウチの大学の工学部化学科の出身なのだが、ズーッとフィルム事業に携わってきたのだそうだ。今は医療用のフィルムに関わっているそうだが、風前の灯火という状態らしい。デジカメは写真発明以来の大変革で、これによって多くの人にとって写真がいっそう身近になったわけだが、このままフィルム文化をなくしていいのか・・・という気もする。しかし、だからといって売れないものは私企業の事業にはならない。そろそろ「公」が保存する文化になってしまうのだろうか。フィルムにさんざんお世話になってきた私としては、「フィルムロス症候群」というほどでもないが、喪失してしまった寂しさに包まれるのである。

浅草2008年正月 Konica Centuria Super200 Pentax MZ-5
そういえば、私が最後に愛用したフィルムはON寺氏の会社が作っていた、きわめて渋い発色のネガフィルム「センチュリアスーパー200」だった。安くて素晴らしい大好きなフィルムだった。

2 件のコメント:

  1. K藤さん、早く元気になられるといいですね! 音楽やってる人なら、きっと音楽に救われると思います。 私の独身の友人は、常に2匹、わんこを飼っています。

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  2. 音楽と、あとは、日にち薬かな。気長に待ちましょう。

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