2011年2月28日月曜日

万年筆

近頃万年筆を使っている。
キッカケは論文の校正だった。
昨年大学に提出した学位申請論文の序章の部分を学部の研究報告に投稿し、その校正作業でかなり細かい字を書き込まねばならなかった。それまで赤入れの時に何を使ってきたかは全然意識していなかったが、ボールペンでは太く、水性ボールペンではインクがにじんだりしてうまくいかず、困った。

そこで取り出したのが、昔うちのカミさんが「赤ペン先生」をやっていたときにキープしておいた福武書店の赤ペンであった。赤入れは非常にうまくいくのだがひとつ困ったことが・・・。机の引き出しに入れておくと、いつの間にかキャップの中にインクが漏れ、手が真っ赤っかになるのである。

で、スーパーの文房具売り場で万年筆を探してみた。そこで見つけたのが、写真上の赤ペンである。プラチナ万年筆のプレピーというペン。お値段は約200円であった。なんて安いんでしょう。福武書店(現ベネッセ)で赤ペン先生に配るペンほどは細かい字は書けないものの、わりとスムーズにかける。赤入れにはちょうどよい。

黒い字も書きたいと思うようになった。実は大学に入ったとき(30年以上前)に買った、パーカーの万年筆があるのだが、他のペンで書いてみたいという気になった。仕事帰りに無印良品に寄ったとき「アルミ丸軸万年筆」(写真下)というのを買ってみた。1155円。安い。黒のカートリッジが1本付いてきた。当然ながら鉄のペン先だが、なかなかスムーズで書きやすい。

しばらくこの2本を使って仕事をしようと思う・・・が、ペンで字を書く機会はそれほど多くはないのだ。

2011年2月27日日曜日

デジタルフォトフレーム

グリーンハウスのデジタルフォトフレームだ。
自分で買ったわけではなく、娘が高校の卒業記念でもらったものである。娘は「こんなものいらない」と言い、放置されていた。それを私がもらい使おうと思っていたのだが、電源を入れると画面に縞が現れるばかりでにっちもさっちも動かない。買った店がわからないので、いつかグリーンハウスにクレームを言おうと思ったまま、また放置。結局、昨年末にグリーンハウスのサイトでサポートメールを投稿した。

ところが今度は、放置されてしまった。仕方がないので再度サポートメールを投稿したら、今度は返事が来た。何でも年末にサーバーが壊れてしまい、メールが消えてしまったとのことだ。

新品に交換されてウチに届いたフォトフレームなんだが、まあ、はっきり言って安物です。画面はやたらコントラストが高く、白いところは全部飛んでしまい、階調がうまく表現できてない。 動画も見られるらしいが、わざわざこれで見るという必然性は感じない。うーん。今、デジタルフォトフレームは結構売れているようだけど皆さんどう使っているのだろうか?教えて下さい。

とりあえず時計代わりにでも使おうかな。

2011年2月26日土曜日

N君のこと

N君を弔いに行ってきた。
くも膜下出血で倒れて18日、とうとう息を引き取ってしまった。
52歳、あまりにも早すぎる。

ヤツとの思い出は、ほとんど喫煙・飲酒、それからバンドだ。
小田嶋隆が「ア・ピース・オブ・警句」に「私が高校生だった当時、喫煙の習慣は、現在の状況からは考えられないほど、高校生の間でも半ば常識として蔓延していた」と書いていたが、我が高校でも同様だった。小田嶋氏は2割程度が常習的喫煙者といっていたが、同じようなものか。土曜日、正門の近くにある「友楽」のもやしそばを食べに行くと、食後、上級生の何人もが店の裏へ消えていった。みんな食後の一服をしていたのだった。それが日常の光景であった。

Nに肩車されるワシ 1975年
ワシとN君は、1年から3年までいつも一緒に喫煙していた。喫煙スポットは、現代の会社などよりよほど多い。アマチュア無線部の部室、柔道部の部室、山岳部の部室、屋上。ひどいときは放課後の教室で吸ったこともあった。3年生になると、屋上の出口にあるアマチュア無線の部室まで行くのが面倒になり、教室の脇にあった階段の踊り場で吸う始末だった。今を基準にするとおよそ考えることができない「乱れた」学校であった。しかし、私の在学中、喫煙で停学になったという話はついぞ聞かなかった。はっきり言って、先生方は見て見ぬふりをしておられた。あるとき、喫煙仲間のM氏が一人階段下で喫煙中、日本史のK松先生に見つかってしまったことがあった(らしい)。しかしK松先生は、何も見なかったことにした。したがって、何も起こらなかった。

その中でも、Nはとりわけ運のいい男だった。いや、カンがよかったと言った方がいいかもしれない。1年生の時、何かの行事で教室から体育館(?あるいは他の教室)へ移動しなければならないことがあった。男子の多くが「かったりぃ、行くのやめようぜ」と行って教室に残っていた。ワシとNは喫煙に行った。その間に、教室に残った連中は教師に見つかり、正座させられる羽目になった。
また別の日、2年生か3年生の頃だったと思う・・・、数人でアマチュア無線の部室にいた。ワシが「吸おうぜ」というと、Nは「いや、今はやめた方がいい」と言った。そのほんの少し後、教師が入ってきたのである。ワシは「こいつといればぜったい捕まらない」と確信したものである。

その彼が、今度ばかりは運に見放されてしまった。なんということだろう。
今頃あの世で、好きだった寺内タケシでも弾いているのだろうか。
高校3年間、文化祭では彼と一緒にバンドをやっていた。「一緒に」と言ってもNのワンマンバンド。我々はみんなサポートメンバー。でも、バンドにおける「イロハのイ」はあそこで学んだ。
もう一度一緒にやってみたかった。

本当に残念である。

2011年2月7日月曜日

フレット音痴

前回書いた島村のLumber、高音がフラットすると書いた。
一度気になり出すと、気になって仕方がない。12フレットのハーモニクスと指で押さえた音を比べると、どの弦でもフラットする。ということは12フレットからブリッジまでの弦長が長すぎるということだ。

カタログデータによればこのギターのスケールは580mmとある。ナットから12フレットまではスケールのちょうど半分だから290mmあるはずだ。実際に測ってみると・・・287.5mmぐらい?2.5mmほど短い。アレ?こんなものか?いいのか???


じゃあ、12フレットからブリッジ・サドルまでは・・・と測ってみると、え、293mmぐらい?5mmも長いじゃないの。これじゃあ低くなるでしょうよ。

ギターやベースを弾く人はわかるだろうけれど、弦の長さは1弦よりも6弦の方が長くなっている。それはオクターブ補正のためである。・・・ということはわかっているのだが、実際にどのぐらいが適正なのか、それは全くわからなかった。そこで、工房ミネハラのホームページで勉強させていただいた。このサイトは数年前、楽器製作に興味を持った頃にずいぶんみせていただいたのだが、本当にためになる情報が多いのである。

理解はなかなか難しかったが、計算することができる程度にはわかった。計算結果は、私のLumberを正確にオクターブ調整するためには、ナットから12フレットまでの長さより、12フレットからブリッジ・サドルまでの長さが1弦で約2mm、6弦で約6mm長くする必要があるということを示していた。しかし、実際にはそれよりも3mmも長くなっている。

もし、カタログデータにあるとおり、スケールが580mmとすれば弦長全体としてはほぼ計算通りである。ということは・・・指板を2.5~3mm短く切り、ネックに貼り付けてしまったのではないか・・・。まあ、これは仮説だが、当たっているのではないだろうか。

実はこの時期、今年度の成績をまとめるために仕事がちょっと忙しい。仕事をやろうと持ち帰ってきたのに、サドルの位置の計算に時間を費やしてしまった。トホホ・・・である。

で、一生懸命計算したから、その結果をもとに島村楽器のお兄さんを説得して楽器を替えてもらおうと意気込んで行った。しかし、私の話を聞いたお兄さんは、若干困った顔をして「申し訳ありません」と述べ、たいして確かめもせず、あっさりと交換に応じてくれた。なんと、肩すかし。しかし、ありがとう島村楽器のお兄さん。これでオクターブピッチのあった楽器を手に入れることができた。一生懸命弾かせてもらいます。