2012年5月31日木曜日

Doc Watson 死す!

ドク・ワトソンが死んだ。89歳。
アール・スクラッグスが亡くなったから、次はDocだと思っていた。

私にとってもDocはブルーグラスの入り口になった人だ。
Docのギターが好きにならなければ、ブルーグラスをやるようにはならなかったであろう。
最初にコピーしたのは、誰もが弾こうとするBlack Mountain Ragだった。苦労した。
その次にやったのは、Beaumont Ragか・・・クロスピッキングができるようになるまで半年ぐらいかかったっけ・・・。その辺のことはかつて文章にしたことがある。右のリンク「駄文」の一番下にある "Me and My Guitar"がそれだ。

Docはフォーク・ミュージシャンであり、ブルーグラス・ミュージシャンとは言えないであろう。しかし、ブルーグラス・ミュージシャンにはきわめて大きな影響力を持った。あの、天才Clarence Whiteだって、Docがいなければ、もう少し違うアプローチをとったかも知れない。それぐらい大きな影響をClarence にも与えたんだと思う。

ブルーグラス第1世代の人々が次々に亡くなっていく。
あと残っているのはカーリー・セクラーぐらいか。

ご存知 Black Mountain Rag

12弦ギターによるBeaumont Rag。クロス・ピッキングをお聞きあれ!

2012年5月27日日曜日

金環蝕

「周りはキラキラ光り輝いていても、中は真っ黒でグズグズに腐っている」
石川達三の「金環蝕」の最初のページにこんな事が書いてあった。
私の記憶は正確ではないので、しかとはわからぬが、まあ、こんな感じのことが書いてあった。
とにかく、金環蝕といわれて最初に思い出すのがこの小説なのである。

しかし、自分で金環日食を見る機会を得るとは思っていなかった。
今までも、日食をまともに観察したことはない。
中学生の頃に、天体望遠鏡を使って太陽の観測をしたような記憶があるが、あれは日食だったのか、それとも黒点の観測だったのか・・・記憶がない。

今回は、どうしようかなあと迷っていた。
金環日食など、もう2度と見る機会はないであろう。しかし、仕事は待ってくれない。休むわけにも行かない。
時間は、ちょうど家を出る頃合いである。うーーーむ。
とりあえず、見てから高速を使って出勤しよう。

単に日食メガネで見るつもりだったのだが、見始めると、雲がかかっていてほとんど見ることができなかった。が、時たま雲の隙間から見える。日食メガネをかけると全く見えない。従って要らない。

そこで、カメラに望遠レンズを付けて撮ってみた。
レンズは、中古屋に転がっていたタムロンの安いズームレンズ。ジャンクで4,200円だった。遠くの風景なんかで光る点を撮るとパープルフリンジが出る品だ。キチンと写るのか・・・。

雲がかかったお陰でうまく撮れた。



このタムロンレンズ(372D)で撮った、ギネスの看板。
パープルフリンジが出ているのがわかるだろうか。
結果は・・・まあ、全く準備してなかった割にはいいのではないだろうか。