2011年2月7日月曜日

フレット音痴

前回書いた島村のLumber、高音がフラットすると書いた。
一度気になり出すと、気になって仕方がない。12フレットのハーモニクスと指で押さえた音を比べると、どの弦でもフラットする。ということは12フレットからブリッジまでの弦長が長すぎるということだ。

カタログデータによればこのギターのスケールは580mmとある。ナットから12フレットまではスケールのちょうど半分だから290mmあるはずだ。実際に測ってみると・・・287.5mmぐらい?2.5mmほど短い。アレ?こんなものか?いいのか???


じゃあ、12フレットからブリッジ・サドルまでは・・・と測ってみると、え、293mmぐらい?5mmも長いじゃないの。これじゃあ低くなるでしょうよ。

ギターやベースを弾く人はわかるだろうけれど、弦の長さは1弦よりも6弦の方が長くなっている。それはオクターブ補正のためである。・・・ということはわかっているのだが、実際にどのぐらいが適正なのか、それは全くわからなかった。そこで、工房ミネハラのホームページで勉強させていただいた。このサイトは数年前、楽器製作に興味を持った頃にずいぶんみせていただいたのだが、本当にためになる情報が多いのである。

理解はなかなか難しかったが、計算することができる程度にはわかった。計算結果は、私のLumberを正確にオクターブ調整するためには、ナットから12フレットまでの長さより、12フレットからブリッジ・サドルまでの長さが1弦で約2mm、6弦で約6mm長くする必要があるということを示していた。しかし、実際にはそれよりも3mmも長くなっている。

もし、カタログデータにあるとおり、スケールが580mmとすれば弦長全体としてはほぼ計算通りである。ということは・・・指板を2.5~3mm短く切り、ネックに貼り付けてしまったのではないか・・・。まあ、これは仮説だが、当たっているのではないだろうか。

実はこの時期、今年度の成績をまとめるために仕事がちょっと忙しい。仕事をやろうと持ち帰ってきたのに、サドルの位置の計算に時間を費やしてしまった。トホホ・・・である。

で、一生懸命計算したから、その結果をもとに島村楽器のお兄さんを説得して楽器を替えてもらおうと意気込んで行った。しかし、私の話を聞いたお兄さんは、若干困った顔をして「申し訳ありません」と述べ、たいして確かめもせず、あっさりと交換に応じてくれた。なんと、肩すかし。しかし、ありがとう島村楽器のお兄さん。これでオクターブピッチのあった楽器を手に入れることができた。一生懸命弾かせてもらいます。

4 件のコメント:

  1. こだわりすぎですよ!

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  2. いえいえ、ほんの数ミリですが、フラットするのが明らかに耳でわかるのです。
    一度、気になりだしたらもうだめです。

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  3. そんなこだわりがぺーさんって事でしょうか?

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  4. そういうことですね、きっと。

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