2014年1月21日火曜日

高田漣ライブに行ってきた

先週の土曜日、カミさんと高田漣のライブに行ってきた。
六本木に新しくできた「EX シアター」というところだ。
ざっと数えたところ600席ぐらいのホールで、今風なのか、階段状の席は移動できるような感じであった。おそらく平面にも使えるのだろう。

高田漣は、ビールのコマーシャルにも出ていたので、見たことのある人は多いはずだ。
しかし、高田漣のソロ活動を見たことも聞いたこともなかった。
唯一、父親の高田渡と行ったライブのCD 27/03/03 を聞いただけである。
これは非常にいいアルバムである。



カミさんがライブの情報を見つけたとき、「行こう」と言ったのは、高田漣がいろいろな人のサポートをしている売れっ子ミュージシャンであることを知っていたのと、スペシャルゲストのせいである。

ゲストは、鈴木茂、細野晴臣、そして、ムッシュかまやつという豪華な面々だ。

鈴木茂は髪が白くなってシワが多くなったが、昔と全然変わらない。
めずらしくテレキャスターを弾いていた。
名作Band Wagonから、2曲やった。「ウッド・ペッカー」と「砂の女」だ。感激!

生の細野さんを見たのはたぶん初めてだった。
ロカビリーっぽい曲を2曲ほどやった。
かっこよかった。

父君の高田渡を最初に聞いたのは、たぶん岡林信康のライブ盤だった。
URCレコードの2枚組、神田共立講堂のコンサートだ。
高田渡は岩井宏(bj)と加川良とのトリオでやっていた。
確か、「生活の柄」と「おなじみの短い手紙」を歌っていたと思う。

そのコンサートの岡林のバックバンドがはっぴいえんどで、その後、高田渡のアルバムで「しらみの旅」などの録音に参加している。

実は、今から30年以上前、高田漣を何度か目撃したことがある。
学生時代、よく吉祥寺で飲んだ。
学校は松戸だったのに、吉祥寺まで飲みに行き、三鷹にある友人の家に泊まり、翌日は井の頭公園を散歩する。そんなことをよくやっていた。

そんな時、何度か自転車を引っぱった高田渡を目撃した。
そしてその自転車には子供を乗せていた。
「ああ、あれが漣君か」そう思った。
なぜ名前を知っているか・・・「漣」という曲があったからだ。

その高田渡も今はなく、大瀧詠一も亡くなってしまった。



このスピーチバルーンでは、添田唖蝉坊の話などが興味深い。
前出の「しらみの旅」は添田唖蝉坊の詩に「ワバッシュ・キャノンボール」の曲を付けて歌ったと言っていた。そうか、そうだったんだ。ロックンロールのリズムと鈴木茂のギンギンのギターでよくわからなかったけど、旋律は確かにワバッシュ・キャノンボールだ。






ロイ・エイカフ 正調ワバッシュ・キャノンボール


肝心の高田漣の演奏は・・・よかった。
ドラムとベースのトリオであるが、力強いリズム、パーカッシヴなベースで、どうしてたった3人であんな音楽になるのだろうと感心した。やっぱりプロはすごい。

いろいろな人を見られて、いろいろ思い出させてくれたライブでした。
行ってよかった。





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