今年は、ワシがBluegrassを始めてから35年になる。
大学に入る前は、はっぴいえんどや各メンバーのソロ作品、大瀧詠一のナイアガラ・ムーンや細野晴臣のトロピカルダンディーなどを良く聞いていた。
大瀧詠一の作品でもとくに音頭ものは好きで、良く歌っていた。
「ナイアガラ音頭」は大学に入った頃の愛唱歌だった。
「Let's Ondo Again」は、破滅的な、まさに「極致」の曲だった。
大学1年生の頃、コンパで酒が入ると良く歌ったもんだ。
と思って、大瀧作品をごそごそ調べていたらトライアングルのvol.1が見つからない。
確かレコードで持ってたはず・・・と調べてみたが、無い。
よく考えてみるといつもテープを聴いていたような・・・。あんなに死ぬほど聞いていたのに良く覚えていない。誰にレコードを借りたのか?あまりにも時間が経ってしまったためか全然覚えていない。
ということで、先ほど、母の病院へ行った帰りに30th AnniversaryのCDを買ってきた。
ボーナストラックにはシングルバージョンが入っていて、ちょっとトクした気分である。
クレージー・キャッツが好きになったのも大瀧詠一の影響である。
20代の半ば、すぐ上の姉の結婚相手(今の義兄です)がクレージー・キャッツ好きで、シングル盤をいっぱい貸してもらい、代表曲はほぼ聴いた。
今でも、カラオケに行くとクレージー・キャッツは好んで歌う。
一番すごい曲は、「ホンダラ行進曲」のような気がする。
大瀧詠一もこの曲は好きなようで、トライアングルのvol.1のラストは「ホンダラ行進曲」という構想があったようである。
3年ほど前、震災の直前、そしてN君が亡くなった直後、高校1年の時の同級生とカラオケに行った。そのときワシはやっぱりクレージー・キャッツを歌ったのだが、それを聞いた「みち」が、「何でクレージー・キャッツなの、ブルーグラスやってる人なのに・・・」と言ったのであった。
学生の頃から、「何ではっぴいえんどファンなのにブルーグラスなわけ?」とか、たびたび聞かれることがあった。どうも、人様から見るとはっぴいえんどとブルーグラスは1本につながらないようだ。
ワシもうまく説明できなかった。
はっぴいえんどの「ゆでめんアルバム」の裏ジャケットに、松本隆のクセのある字で「下記の方々の多大なるご援助に深く感謝したい」とたくさんの名前が挙げられている。
その中には、彼らが目標にしたバッファロー・スプリングフィールドのスティーブン・スティルス、ニール・ヤングやザ・バンドのリヴォン・ヘルム、リチャード・マニュエルの名が、それからジェリー・ガルシアの名前もあった。
実は、このリストはバッファローのアルバム「アゲイン」のパクリである。
「アゲイン」のリストを読むと、フィル・スペクター、ロバート・ジョンソン、ストーンズ、ロバート・ツィマーマン(ボブ・ディランの本名だ)、ピート・シーガーなどの名とともに、ドク・ワトソン、フラット&スクラッグスの名が・・・。
バッファローの代表曲ブルーバード
ドク・ワトソン ブラック・マウンテン・ラグ なかなか弾けなかったなぁ、これ。
フラット・アンド・スクラッグス。存命なのはカーリー・セクラーだけになったかな。御年94歳だそうな。
ここに、はっぴいえんどとブルーグラスは1本につながったのである。
まあ、しかし、今でも人に説明するのは大変なのであるが。
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