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工学部列品館前 |
東大へ行った。
去年も一度写真をupしたが、今年も同じ学会の理事会に出席するために行ったのだ。
ちょっと時間より早く行ったので、農学部でないところへ行ってみた。
初めてではないんだけど、こっちに来ることは滅多にない。
正門から安田講堂へ向かう。
歩き始めてすぐ、左側を見ると「工学部列品館」と書いてあった。
「そうか、これが東大闘争の時の攻防戦を展開したところか」と感慨深い。
とは言っても、当時、ワシは小学生。
立花隆の「中核vs革マル」を読んだ程度の知識なんですけども。
しかし、立派な建物だ。こんな建物を戦場にするとはけしからん。
登録有形文化財。
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安田講堂前の家族 幸せそう! |
かつて全共闘と警察が攻防を繰り広げていたところで、いまは幸せそうな家族が写真を撮っていた。幸せそうだなあ。うちも20年くらい前はこんなんだった。あの頃はよかったなあ・・・。
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安田講堂 |
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法学部 …歴史を感じる |
法学部の建物は、またとても立派。wikipediaで調べたところ「法文2号館」という建物で、登録有形文化財、1938年完成だと。何とも立派な建物ではある。
ここも東大闘争で重要な事件が起きたところらしい。立花隆の前掲書によれば、1969年1月の東大安田講堂決戦の時、
「安田講堂を全共闘が守り、大きなセクトがそれぞれ、中核派は法研、ML派は列品館というように、主要な建物を各セクトがひとつずつ受け持った。革マル派が受け持ったのは法文二号館で・・・<中略>・・・ところが、いよいよ明日早朝に機動隊導入という日の夜になって、革マル派は全員引き上げてしまったのである。」
これが世に言う革マル派の「敵前逃亡事件」で、この事件により革マル派と他のセクトの間に取り返しの付かない亀裂が生じたということである。その後、革マル派と中核派は血で血を洗う内ゲバを繰り広げていくわけである。まあ、私自身には何の関わりもない昔の話ではあるが、「中核vs革マル」という本のインパクトが私にこんなことを思い起こさせたのであるから、やっぱり立花隆はスゴイ。
しかし、このゴシック様式の建物は素晴らしい。こんなところで研究活動ができるのは東大生だけだ。学会の大会で、いろいろな大学を見るけれど、こんなところは他にない。私の大学なんか、どう見ても団地のようだった。ま、歴史のない、多くの国立大学はそうだ。
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不忍池夕刻 |
会議が終わって、上野まで歩く。
不忍池は相変わらずいい景色。スカイツリーができてからは初めてきたのかな。
何人もの人が携帯で写真を撮っていた。
この人はランニングだかウォーキングの途中のようだ。
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アメ横 |
年末のアメ横で買い物をしたことはない、たぶん。
しかし、まあ、すごい人だった。でも、テレビのニュースで見るほどではなかったから、今年はそれほどでもないのかもしれない。まあ、世の中不景気であるからして。
来年は、この閉塞した社会を、少しはいい方向に向かわせてほしい。
しかし、政治があの様子では・・・
民主党政府は公約はほとんど何一つ守れず、とうとう消費税増税を決めてしまった。
デフレを克服するのが何にもまして重要であるのに、そのことはほとんど話題に上らない。
震災後の運営もひどかった。今頃復興庁を作ってどうするのよ。
後藤新平は関東大震災に襲われた晩に復興事業の骨子を作ったという。
世の中は進歩したはずなのに、政治家はものすごく退歩していると言うことか。
しかし、あのような政権を作ったのは我々なんである。残念なことに。
これが、民主主義というものなのだ。
民主主義が必ずよい結果をもたらすわけではないが、しかし、最悪な結果を招きにくい、「よりまし主義」だ。ワシも一応それを信じている。
でも、現状は最悪に見える。
何とかならないものだろうか。