「男はつらいよ 寅さんDVDマガジン」というのが発売された。初回は、第1作である。
買ってみた。いやあ、おもしろかった。
そもそも、寅さんシリーズが好きなわけではない、が、別に嫌いなわけでもない。
世代が世代なので、日曜日の昼下がりや「ナントカロードショー」といったテレビ番組ではよく見たものである。そのたびに笑いながら見ていたと思う。また、ワシが若い農業改良普及員だった頃、農協青年部や農家のオヤジ達の視察のあと、バスの中ではだいたい「男はつらいよ」のビデオを流していたので、結構見ているのかも知れない。
「男はつらいよ」は、テレビの水戸黄門のように予定調和のドラマである、とワシは思っている。毎週8時28分頃になると、パパパ~ン、パパパ~ン、ドコドコドコドコ と弥七のテーマが鳴り、35分頃にはご老公一行と、悪者が一触即発になり、チャンチャンバラバラのあと「この紋所が目に入らぬか」となる。だから、30分頃から見始めても、全部を見た気になれるのだ。
「男はつらいよ」も後半だけ見ても何となく全部見た気になれるような気がする。まあ、水戸黄門とは違って全編を見てみたいとは思うが。しかし、第1作は違う。全体のパワーが違うのである。かつてテレビで一度だけ見たことがあるが、笑いも涙も、その後の寅さんと段違いのパワーを感じた。それを覚えていたので、今回のDVDマガジンを買ったのだ。しかも初回は半額である。お得だ。
あらためてみてみると、みんな若いのに驚く。倍賞千恵子は本当に可愛かった。前田吟も青年だ。この映画はこの人達の若いパワーと笑いにあふれている。それから前田吟の父親役の志村喬がすばらしい。
このシリーズ、あと買うとしたらなんだろう・・・。確か浦安が舞台になった作品があった。あの、消えてしまった浦安の漁村の風景を見てみたい。
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