高校時代のクラスメート、みちが出演するコンサートを見に行った。
平井の小松川区民館ホールだという。
シブイ。
実は、平井は昔よく来た。
浪人時代、毎日、市ヶ谷左内坂の城北予備校の授業が終わると、基本的には小岩の図書館へ行き、図書館が終わる頃まで勉強した。予備校仲間で高校の同級生の川口、武井、それから武井の友達で東大理Ⅰを受けるという毛利、それから千葉大の医学部へ行った、えー・・・あー、もう忘れた。大学ではよく顔を合わせたのに。
まあ、そんな仲間と毎日勉強していたわけだ。
ただ、小岩の図書館には、もともと席がそう多くない上に、毎日朝から司法試験を受けるおじさん達が陣取っており、学校の定期試験シーズンなど席を確保できないときもあったりした。そんな混雑シーズンには小松川図書館へよく通ったものだ。
図書館の隣には、うちのカミさんの母校でもある小松川高校があり、そこの生徒がよく勉強に来ていた。千葉大に入学すると、小松川図書館で見かけた小松川高校の卒業生が何人もおり、ずいぶんと一杯来ているのだなあと思ったものだ。
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平井駅前の通り。昔はここがメインストリートだった。 |
平井駅前に降り立ったのは何年ぶりだろう。図書館に通っていた頃以来だろうか。
駅前はすっかり変わり、往事の面影はない。
あの頃は、ヒゲの講談師、田辺一鶴が買い物カゴを下げて駅前商店街を歩いているのを何度も目撃した。まだご健在なのであろうか?
平井駅前の通りを南下すると、何百メートルも行かないうちに車の通れない道になる。昔のメインストリートは歩行者専用となり、自動車の通れる道路とは微妙な角度で交差する。
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従来のメインストリートはここを直進(自動車は通れない) |
昔のメインストリートをしばらくまっすぐ進み、現在のメインストリートととの交差点を渡り、さらに進むと区民館はあった。
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光り輝く区民館。以前使っていたエクシリムケータイで撮った。輝度差の大きなところは苦手である。
カメラは息子に貸し出し中であり、htc Ariaの写真はあまりにも酷いので。 |
ここまで来て思い出した。30年と少し前、学部は一緒だが学科が違うのに何故か仲良くなった、環境緑地学科の石村君に呼ばれてここへ来たことがある。演劇部の公演をここで行っており、招待券をもらったのである。石村君は今何をしているのか?全くの音信不通である。
演劇部がやる「劇」というものを初めて見たのだが、結構おもしろかったことを覚えている。しかし、ナンの話であったかは全く覚えていない。
今日はここで「森の音楽会」というコンサートが開かれていた。
高校の同級生 みちが出演するので訪れた。
みちは高校生の頃はブラスバンドでフルートを吹いていた、確か。ギターも弾いていた。そして、ピアノもうまかった。
今日はピアノで出演だ。
プログラムの前半は子供たちの「発表会」である。
なごむ。
娘が小学生の時にやっていたバイオリンの発表会を思い出し、懐かしい感じがした。
みちはピアソラのタンゴを2曲弾いた。
ものすごく難しい曲だったが、よく弾ききったと思った。
なかなかよかった。
しかし本人は「崩壊」し、打ち上げで泣いたのだという。
ワタシはグッと来た。
ステージがうまくいったとかそういう次元ではなく、
なんというか、その、「挑戦している姿」にグッと来たのであった。
みちだけではない。
出演者みんなが挑戦している感じであった。
そこが、良かった。素晴らしかった。
翻って、自分はどうか・・・
ワシらはずっとバンドを続けていて、それはそれで「努力」はしている。
だが、「挑戦」はしていないと思う。
ワタシも頑張って挑戦してみたくなった。
誰か先生についてジャズベースでも習ってみようか・・・
そんな気になった。